曜白朝顔(ヨウジロアサガオ)

京都 毘沙門堂勝林寺と申します。
今回は勝林寺 本堂西之間に緑のカーテンとして現在活躍しております夏の風物詩「朝顔」を御紹介いたします。朝顔はヒルガオ科。日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種を薬として持ち帰ったものが初めとされています。朝顔の種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、漢名では「牽牛子(けんごし)」と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていたらしいです。朝顔といえば昼前にはしおれてしまいますが、この曜白朝顔は夕方近くまで花びらが開いたままなため、早起きが苦手という方におすすめの朝顔です。比較的短期間で咲いてくれます。 「今までにない星咲きの朝顔」というキャッチフレーズで開発された曜白朝顔らしいです。1花柄に2〜3輪つき、非常に多花で午後3時ぐらいまで萎まず咲き続けます。蒔いてから60日くらいで開花します。比較的短期間で咲いてくれますよ。タネは水につけずにそのまま蒔いてください。
是非来年から皆様も栽培してみてはいかがでしょうか?

勝林寺住職 合掌

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オクラ

京都毘沙門堂 勝林寺と申します。
今回は夏野菜には欠かせないオクラを御紹介致します。(写真は勝林寺のオクラ)
アフリカの東北部が原産で、エジプトでは、紀元前200年ごろにはすでに栽培が始まっていたといいます。わが国へは江戸時代の終わりに渡来しました。
オクラは本来多年草ですが日本では一年草として栽培されております。(わずかの霜でも枯死するので)
ハイビスカスの近縁で開花時は夜から早朝まで、昼までにはしぼんでしまいます。花は観賞価値もあり大変綺麗な花が咲きます。
暑さや病害虫に比較的強く育てやすい夏野菜です。オクラの調理はすりおろすことによってとろろの代用にする他、酢のもの、和えもの、天ぷら、みそ汁の具などです。保存される場合は冷蔵庫に入れておくと日持ちしないので購入後・収穫後は早めに冷凍保存をするのがおススメです。
板ズリして細かい毛を落とし、さっとゆでて、水分をしっかりとり、 冷めたらラップに包みフリージングパックに入れて冷凍します。凍ったまま、みじん切りにして納豆やお味噌汁など冷蔵庫で自然解凍後、おひたしなどにもつかえますよ。
暑さや病害虫に比較的強く育てやすい夏野菜ですので皆様も来年から栽培してみてはいかがでしょうか?

勝林寺 住職 合掌

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木槿(ムクゲ)

京都毘沙門堂 勝林寺と申します。
今回はムクゲを御紹介いたします。
ムクゲはアオイ科フヨウ属の植物で同じ属の仲間にはアメリカフヨウ、フヨウ、ハイビスカスなどが知られています。
花の少ないこの時期に咲く貴重な花の1つです。
原産国は中国であり韓国の国花としても知られており日本では平安時代にはすでに栽培されていたみたいです。
朝顔と同じで朝方開花した花は夕方にはしぼんでしまう「一日花」で 「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」 (人の世ははかない、の意)に例えられていますが 次々に別の花が咲くため長く咲いてるように見えます。
大変強い木で枝を切って地面に刺しておくと(挿木)つきます。
また生薬にも用いられる事があるそうです。樹皮を乾燥したものは木槿皮(もくきんぴ)、槿皮(チンピ)という生薬であり抗菌作用があり胃腸薬や水虫など皮膚炎の薬に配合されるらしいです。花を乾燥したものは木槿花(もくきんか)、槿花(チンファ)という生薬で、皮膚炎、胃腸炎、下痢止め等に用いられるとか・・・。根が横に広がらないため、比較的狭い場所に植えることができます。刈り込みにも強く耐寒性もありますので容易に栽培ができます。
皆様も育ててみてはいかがでしょうか?

勝林寺住職 合掌

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大賀蓮

京都毘沙門堂 勝林寺ともうします。
毎日暑い日が続きます。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日は勝林寺の「大賀蓮」御紹介いたします。
「睡蓮」・「蓮」は朝に開花して午後は閉じるので(一部の品種を除く)朝に御来寺ください。
少し見頃は過ぎていますがまだまだ蕾を付けている蓮が沢山ございます。
ハスの種子の生命力は、植物の中で最も長命であるとされています。このハスは、2000年以上もの長い間、地中に埋もれ、眠り続けていたハスの種子がみごとに蘇生、発芽し、開花したものです。
青い空の下、縄文人も見ていたかもしれない古代の夢とロマンを感じさせる「蓮」です。
1951(昭和26)年、千葉市検見川遺跡の地下約7メートル、泥炭地層下の青泥中より発見された丸木舟などの出土品とともに埋もれていたハスの種子が、ハスの権威、大賀一郎理学博士によって3粒採取されました。このうち1粒の発芽に成功し、「大賀ハス」と名づけられました。
 地質学上、考古学上、また理学上の研究により、この種子は、2000年以上前のものと推定されます。シカゴ大学原子核研究所でのラジオカーボンテストによる年代測定では、2895~3255年前との結果がでています。

勝林寺住職 合掌

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毘守り(毘沙門天お守り)

京都毘沙門堂 勝林寺と申します。
今日の京都は比較的涼しく過ごしやすかったように思います。
さて今日は昨日に引き続き「授与品」の1つ「毘守り」を御紹介いたします。
毘沙門天の眷属である百足の紋をあしらったお守りです。
毘沙門天は古来黄金を掘る人々にも信仰されていたと云われてます。
特に財運・勝負運(勝運)などに御利益があります。
戦国時代の上杉謙信の軍旗の事は有名です。
自身を毘沙門天の化身とし戦いのときに用いた旗の文字は、『毘の一字旗』です。
皆様にも毘沙門天の御加護が御座いますようにお祈り申し上げます。

勝林寺住職 合掌

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