京都 毘沙門堂勝林寺と申します。
前回の曜白朝顔に続きまして勝林寺 本堂西之間で緑のカーテンとして活躍中のゴーヤを御紹介致します。
ゴーヤの原産地は熱帯アジア。つる性の一年生草本。比較的病害虫に強く、日照と気温と十分な水さえあれば、肥料や農薬はほとんど使わなくても収穫ができ家庭菜園の作物にも適しています。成長すると長さ4~5mになり果実は細長い紡錘形で長さ20~50cm、果肉を構成する果皮は無数の細かいイボに覆われ両端は尖り未成熟な状態では緑、熟すと黄変軟化し裂開します(収穫しても、常温で放置しておくと同じ状態となる)。完熟した種子の表面を覆う仮種皮は赤いゼリー状となり甘味がでます。腐敗しているわけではなく食すこともできますが、緑の時のような歯ごたえのある食感は失われます。元来野生状態では、この黄色い果皮と赤くて甘い仮種皮によって果実食の鳥を誘引して種子散布を行っていたものと考えられています。
実を細かく砕いて焙じたものはゴーヤー茶として、細かく切って干した物を切干大根のように戻して煮物に使うこともできます。
他にもゴーヤの八丁味噌和え・薄く切りサラダとして・・・など調理方法が多いのもゴーヤの魅力の1つです。
勝林寺住職 合掌